2010年2月26日金曜日

Happy Birthbay

お誕生日おめでとう!ゆうちゃん!


寝起きでかなり機嫌が悪いゆうちゃん。そんなのお構いなしにケーキにはしゃぐはあちゃん。
保育園でもみんなにお祝いしてもらいました。今日は2回もケーキを食べたね。
お誕生日だからと言って特別なご馳走は食べませんが手作りケーキと一緒にお祝いするのが我が家の誕生日。ご飯よりもケーキでお腹がいっぱいになった一日でした。
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3年前のこの日も暑くて良い天気でした。早朝(4時ごろ)に陣痛が始まりはあちゃんを起こさないように助産婦さんに電話をした後、荷物の準備をして家を出たのが朝の8時ごろだったかな?1時間半のドライブの途中に出産が始まったらどうしよう~と心配する私の横でオットはいつものように海の様子を眺めながら「今日はめっちゃダイビング日和やな~」とかなり余裕の様子でした。

彼の頭の中はいつも「釣り」と「ダイビング」でいっぱいなのです。

病院に無事に到着!時間は10時になろうとしていた。看護婦さんに「電話してきてからかなり時間が経ってるけどどうしたの?」って聞かれる。実はかなりお腹が空いたので途中でパン屋へ寄っていたのでした。これを聞いた看護婦さんは「お母さんがそれだけ落ちついているなら出産は大丈夫ね」って笑われました。オットもオットなら私も私でのんびりお気楽な両親なのでした。
私がいろいろ検査をしてもらってい間にオットははあちゃんを病院の近くに暮らすお友達の家に預けに行きました。病室にひとり残されて過ごしたその時の静かな時間。とても幸せな緊張感でした。

午後2時ごろ未だに弱い陣痛しかなく、このまま続くと私自身体が小さいので体力的に心配だと助産婦さんに言われ「破水」をさせて陣痛を促しました。先の丸い長い棒で突くとお腹の中から生暖かい液体が・・・その数分後ものすごい痛みが体中を走り始めました。急激な変化に体が悲鳴を上げているようでした。
ホットバス(お風呂)に入ったり、GAS(部分麻酔)を吸ったりして体をリラックスさせようとするのですが全く効果なく、結局ベットで落ち着いた頃、いよいよ出産本番。その時、助産婦さんは普通に「トイレに行って下さい」と言うのです。出産中に大きいほうまで一緒に出る方もいるそうなので念のため。でもそのトイレ行くのがもう大変です。一人で立ち上がることも出来ないし、まともに座ることもできません。オットに付き添ってもらってトイレに座るのです。トイレに座った瞬間に強い痛みが来てたまらずオットの首にしがみ付きながらその痛みに耐えました。きっとオットもかなり痛かったと思います。
トイレは病室の中にあるのでベットとトイレは本当に目と鼻の先の距離なのですがそれがすご~く長く感じるのでした。
やっとの思いでベットに戻ってからあっという間の出産でした。「踏ん張るときは自然と自分で分かるからその感覚に任せないさい」とベテラン助産婦さんは言うのですが、「えっ!それはいつ?」と思いながらもなんとなく感覚が勝手に身につくもので「あっ!来た!」って自分で分かっている自分に感動。踏ん張るときは右足は助産婦さんの腰、左足はオットの太ももを蹴っていました。
そして「今頭が半分出てるわよ!」と助産婦さんの実況中継が始まるのでした。その実況中継の通りに赤ちゃんが自分の中から出てくる感覚が分かるのです。生まれたその瞬間さえも。これってすごい体験です。やっぱり自分も生き物なんだな~!と感じた瞬間でした。その後まだ血まみれの小さな我が子を自分の胸に抱いたときの瞬間は今でも忘れられない。

田舎の小さな病院しかしらないのでNZの出産現場が全てそうなのかよくわからないのですが、私の場合は分娩室と言うのはなく。ごく普通の病室が出産の現場に変わるだけのシンプルなシステム。だから隣の部屋から陣痛の痛みに耐え切れなくて「ギャー」と叫び声をあげるママの声が聞こえたり、生まれたばかりの赤ちゃんの産声が聞こえたりと生々しい状況の中での出産です。次は私の番ね!って感じでどきどきするけど出産が人間にとって毎日の日常の延長の出来事であるNZの自然な出産のあり方が私は好きです。「異国での妊娠・出産は大変だったでしょう」と言われますが私は逆にNZでの妊娠・出産だったから大きな心配もせず、ごく当たり前の生活の中での妊娠・出産が出来たと思うくらいです。それもこれも母が丈夫な体に私を生んでくれたことと私の子ども達も元気に生まれてきてくれたことによるものだと感謝しています。


今日はこんなにあの日のことをリアルに思い出すのかな。時間が経って初めてゆうちゃんとの出会いの瞬間を今ゆっくりと味わっているのかもしれません。元気に成長してくれてありがとう。ゆうちゃんが生まれて来てくれたことにかあちゃんは感謝しています。大きく育って下さい。かあちゃんより

1 件のコメント:

Dai さんのコメント...

ゆうちゃん、お誕生日おめでとう!
みんなにたくさんお祝いしてもらって、何よりこんなに優しいお母さんの子として生まれて、本当によかったね。
これからも健やかに心優しく大きくなってね!

ゆうちゃんの時の出産のお話、ついこの間のことの様に鮮明で、こちらもじーんときてしまいました。わたしも、この自然な形のNZのスタイルは素晴らしいと思います。
お誕生の日は、元気に育ってくれてることへ感謝をする大切な日でもありますね。素敵な一年になりますように!