ある日もこんなふうに「まだ?」ってキッチンの様子を見に来たゆうちゃん。
この日はチャーリーのお母さんが庭でたわわになっている立派なフィジョアと言うフルーツを差し入れしてくれたので「りんご」「バナナ」「キウイフルーツ」に「フィジョア」と4種類のフルーツとたっぷりのトーストと言う豪華な朝のおやつになりました。
こちらの習慣では朝食よりMorning Tea(10時から10時半くらいに軽い食事)の時間にしっかり食べる人が多いいくらなので この時間の食事はとても大切なのです。
マカロニチーズ ボロネーゼパスタ フュシュパイ カレー(インドスタイルそして時々日本スタイル)
サンドイッチ キャセロール などなど・・・これらがお昼のランチ。
日本人の私たちから見るとかなりボリュームのあるメニューになります。園のメニュー作りも担当しているので日本人の私から見るともっとヘルシーな食事をと思いますが、NZではこれがヘルシーな食事なのです。そして私には子どもたちが安心して満足して食べられる食事を作ると言う責任がある。だから、私個人の考えでこれはヘンルシーではない!と言えない。
私がこの園で働き始めて10ヶ月が経ちました。
日ごろから気になっていたことが表面に現れてきたことがありました。
それがゆうちゃんの乳製品のアレルギーだった。
冬になると他の季節よりも乾燥肌になり、アトピーがひどくなりがちでしたが今回はちょっといつものそれとは違うように思えて心配し始めたのが1ヶ月前くらい。
日に日にひどくなる顔の腫れと赤い顔。
必要以上に摂取している乳製品から来るアレルギーではないかと思い始めた私はすぱっと乳製品をゆうちゃんに与えることを止めてみた。それは以前に雑誌か新聞で読んだことが頭を過ぎったからだ。NZで暮らすアジア人の子どもたちの肥満と成人病発生率についての記事でした。表面からでは全く分からない肥満(皮下脂肪率の高さを意味します)については現在3分の1の割合で肥満、そして糖尿病の恐れのある子どもが存在するとのこと。
西洋社会で暮らすアジア人にとってどうしても乳製品や脂肪分の高い食事になりがちなのは仕方が無いこと。それでも恐ろしい現実だ。
またそれとは別に地球の反対側を見ると食料と水に困って苦しんでいる子ども達が何万人といるこの世の中。
いろいろな国、いろいろな場所で生きている子どもたちの置かれている状況はさまざまだ。そのこどもたちに対していまの私に何ができるのか?といつも考えてしまう。かなり大げさだけど親として大人としてやっぱり考える。
園に来る子ども達の中にも色々なアレルギーを持った子ども達がいます。あれがダメ、これがダメとなると子どもも可哀想だけどその親達も大変だと思う。神経質になったり、あの時のあれがダメだったのかと自分を責めたりしたり・・・だからこそ子ども達が園にいる間だけでも安心して食べられる食事を作ってあげたいと思う。そして特にお母さんの少しの休息になればいいな~と思う。
いま私ができることはそんな小さなことだけど。
乳製品を止めたおかげで顔の赤みや腫れは落ち着いてきたゆうちゃん。乳製品に対しての制限はあるもののそれでも園のおともだちといっしょにわいわい言いながら食べるおやつや食事は楽しいね。